船舶に電気を巡らせる河野電装
私たち河野電装は、船舶内の電気工事=電気艤装工事を専門に手掛ける技術者集団です。
近年、船舶内の設備は益々近代化し、それにつれて複雑化しつつあります。また船舶の設備はほぼ全てと言ってよいほど電気が関連するため、船舶の安全航行の上でも非常に重要な役割を担っています。
電気艤装工事の作業工程
一隻何千トンにもなる巨大な船ができあがるまでには、様々な工程があります。
一連の作業工程には他の艤装業者との工程調整、並行作業における安全面の確保、防火・防水・振動に対する配慮なども行いながら、細やかに管理されたスケジュールに沿って効率的に船を造り上げていきます。
入線計画
船舶設計に基づき、船舶内にどのように電線を配線するか、どこに機器を配置するかなどを設計し、電気関連全般の計画を立てていきます。
電路取付
緻密な入線計画に従って、電気配線の通り道や機器の取付台を溶接し、電路の取付を行っていきます。溶接の火が作業着や、安全靴に入らないように十分注意して行います。
配線工事
全工程の中でも配線工事は、多くの時間、労力を費やし、また天井面での人力配線になると体力も必要な作業です。設計から出された電線リストを基に、現場で実測をしながら、質の高い配線を行っていきます。
結線工事
設計から出図された結線図を基に船内に装備された機器の結線を行っていきます。ノイズ防止の為のシールド処理、高圧ケーブルの端末処理、振動対策など、高度な技術が求められます。万が一のトラブルを避けるため、経験豊富な作業員が慎重に行います。
結線後は、各機器が所定の機能を発揮できるように、結線ミスや回路ミスがないか、徹底したチェックを行い、作業終了です。
確かな技術で船に命を吹き込みます
河野電装では、年間約12隻の船舶の電気艤装工事を行っています。
乗組員や旅客の生命、また大切な貨物を確実に輸送するため、ひとつの手抜きも許されません。
当社の職人たちは現場の作業を覚えるだけでなく、船舶の建造に必要な規則、規格などの知識の吸収に努め、臨機応変な現場対応や熟練者の適切な配置により、精度の高い施工にあたっています。